Sig’s Book Diary

関心本の収集

読書

『ラーメンと愛国 (講談社現代新書)』『事実婚 新しい愛の形 (集英社新書)』

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)作者: 速水健朗出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/18メディア: 新書購入: 5人 クリック: 371回この商品を含むブログ (95件) を見る 事実婚 新しい愛の形 (集英社新書)作者: 渡辺淳一出版社/メーカー: 集英社発売日: 20…

『わたしを離さないで 』

カズオ・イシグロ、2008、『わたしを離さないで 』、早川書房(ハヤカワepi文庫)イシグロの淡々とした記述は、まことに、ベッドサイドに置くにふさわしい読み物であったが(なかなか読み進めなかったことの言い訳)、半ばを過ぎて仕掛けが読めてきて、俄然、…

『ちんぷんかん 』

畠中 恵、2010、『ちんぷんかん 』、新潮社(新潮文庫)「しゃばけ」シリーズ第6弾。若だんなの一太郎が「三途の川」の手前にまでいっちまったという章で始まる本書は、波乱で幕を開ける。若だんなは妖の血を引くがいたって病弱である。しかし、妖の二人の兄…

『坂の上の雲』

司馬 遼太郎、1999、『坂の上の雲〈1-8〉』、文藝春秋 (文春文庫)以前、ずいぶん前に本書を読んだのだが、昨年からはじまった、スペシャルドラマ「坂の上の雲」をきっかけに再び読み始めた。なにしろ眠くなるまでに読むぐらいだから、なかなか読み進まないう…

『ユゴーの不思議な発明』

ブライアン セルズニック、2008、『ユゴーの不思議な発明』、アスペクトユゴー少年は時計師の父から博物館の屋根裏部屋に打ち捨てられていたぜんまい仕掛けの自動人形のことを聞かされる。ユゴーは父に修理をしてくれるようたのむ。父は、ノートに記録を残し…

『アバター 公式完全ガイド』

マリア・ウィルヘルム,ダーク・マティソン、2009、『アバター 公式完全ガイド』、イースト・プレス映画『アバター』を見るだけではよくわからない背景的な情報が書き込まれていて、観賞前後どちらでもよいと思うが、読んだほうが楽しいと思う。映画の舞台と…

『ネットがあれば履歴書はいらない:ウェブ時代のセルフブランディング術』

佐々木 俊尚、2009、『ネットがあれば履歴書はいらない:ウェブ時代のセルフブランディング術』、宝島社 (宝島社新書)ネットをとおした「セルフブランディング」の指南の書。タイトルだけれど、副題と逆にしたほうがよかったようなきもするが。著者自身の経…

『織田信長 最後の茶会』

小島 毅、2009、『織田信長 最後の茶会』、光文社(光文社新書)織田信長が最期を遂げたいわゆる「本能寺の変」について、著者は、光秀の個人的な遺恨による動機やそのほかの暗殺黒幕説ではなく、東アジアにおける日本という視点で「本能寺の変」を見てはどう…

『織田信長最後の茶会』『決定版一億人の俳句入門』

織田信長 最後の茶会 (光文社新書)作者: 小島毅出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/07/16メディア: 新書購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見る決定版1億人の俳句入門 (講談社現代新書)作者: 長谷川櫂出版社/メーカー: 講談社発売日:…

『マグネシウム文明論』

矢部 孝,山路 達也、2009、『マグネシウム文明論』、PHP研究所(PHP新書)まるでSFのような近未来文明論なのだが、本書を読むとフィクションではないという気がしてくる。水資源不足問題、化石燃料枯渇問題、二酸化炭素排出問題といういわば現代社会の最大の技…

『ツイッター 140文字が世界を変える』

コグレ マサト,いしたに まさき、2009、『ツイッター 140文字が世界を変える』、毎日コミュニケーションズ (マイコミ新書)先日の『Twitter社会論』がTwitterの社会的な意味を書いているのに対して、本書は、Twitterのショートヒストリーと利用方法やノウハウ…

『Twitter社会論:新たなリアルタイム・ウェブの潮流』

津田 大介、2009、『Twitter社会論:新たなリアルタイム・ウェブの潮流』、洋泉社 (新書y)「tsudaる」という流行語?のもとを作り出した著者による「Twitter論」。「tsudaる」とは、会議などの進行をリアルタイムでTwitterに書き込んでいくという手法で、本…

『情報力』

橋本 大也、2009、『情報力』、翔泳社現代だれもが活用しているはずの情報機器+インターネットをさらに一層利用するためのノウハウが山積みである。薄っぺらな冊子なのだが、情報量がたっぷり。本書の目次も活用しやすいように構成されている。一項目が見開…

『日本の女帝の物語:あまりにも現代的な古代の六人の女帝達』

橋本 治、2009、『日本の女帝の物語:あまりにも現代的な古代の六人の女帝達』、集英社 (集英社新書 506B)秋篠宮に男子が生まれた途端に、それまでの皇室の後継者問題は沈静化したかに見える。一時、直系男子長子相続ではなく、ヨーロッパ王室に見られる、長…

『iPhone情報整理術 :あなたを情報”強者”に変える57の活用法!』

堀 正岳,佐々木 正悟、2009、『iPhone情報整理術 :あなたを情報”強者”に変える57の活用法!』、技術評論社(デジタル仕事術シリーズ)2週間ほど前に、ようやくiPhoneユーザになった。その前にこの本を買って「予習」していた。私のやりたかったことは、情報収…

『名士の系譜:日本養子伝』

新井 えり、2009、『名士の系譜:日本養子伝』、集英社 (集英社新書)先の総選挙での争点のひとつ、「世襲」と「官僚支配」であったかと思うが、「世襲」議員(本人は選挙区も違うからそうではないというが)の鳩山氏が首相になったから、世襲は何となくうや…

『ウェブが創る新しい郷土:地域情報化のすすめ』

丸田一、2006、『ウェブが創る新しい郷土:地域情報化のすすめ』、講談社 (講談社現代新書)積ん読していたので、テーマがテーマだけに、大変興味深く、本書で紹介されていることが新鮮さ保ち続ける、あるいは、展開していったかと思うのだが、どうなんだろう…

『十の罪業 BLACK』

エド・マクベイン編、『十の罪業 BLACK』 、東京創元社(創元推理文庫)今は亡き、エド・マクベイン編の中編ミステリー集。ジェフリー・ディーヴァーの「永遠」、スティーヴン・キングの「彼らが残したもの」、ジョイス・キャロル・オーツ「玉葱黍の乙女」、ウ…

『ハイスクール1968 』

四方田 犬彦、2008、『ハイスクール1968 』、新潮社(新潮文庫)著者は、東京のエリート校に在籍し、私は大阪郊外の府立高校に通っていて1970年3月の卒業。だから、学年が1年違うだけだといっても大きく実経験はことなる。しかし、本書で言及される出来事は、…

『道楽三昧:遊びつづけて八十年』

小沢 昭一,神崎 宣武、2009、『道楽三昧:遊びつづけて八十年』、岩波書店 (岩波新書)昭和初期生まれの小沢昭一が語る人生と遊びの交錯のライフヒストリー。いや、人生と遊びは一体という達人の境地ともいうべきか。楽しいと思うことにのめり込みつづける、…

『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』

小飼弾、2008、『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』、技術評論社IT業界関連の本は早く読まないと旬が過ぎるとおもいつつも、なかなか、積ん読から手に取ることがないのが玉にきず。本書に登場するアルファギークたちの仕事場は変わっているし、本拠地も…

『エンジェル・エンジェル・エンジェル』

梨木香歩、2004、『エンジェル・エンジェル・エンジェル』、新潮社 (新潮文庫)熱帯魚を飼い、カフェイン中毒の少女、母方の祖母の夜中の世話も買って出ている。エンジェルフィッシュとネオンテトラ、これは、無理スジの飼育だと思うが、案の定、エンジェルは…

『面白南極料理人』

西村淳、2004、『面白南極料理人』 、新潮社(新潮文庫)著者は、南極観測隊のドーム基地で越冬2度目を過ごした凄腕の料理人。9人の男たちで狭い基地で過ごすなどはこれはすごい。ストレスを解消すべく、連日の宴会を企画するのだが、いやいや、そのメニュー…

『ぐるりのこと』

梨木香歩、2007、『ぐるりのこと』、新潮社 (新潮文庫)表題の「ぐるりのこと」というのは、「周りのこと」といったほどの意味だが、著者が著作する際の「ぐるり」との関わりについて、記すのが本書。芸術作品はその時代やその風土とは無縁ではおれないことを…

『春になったら苺を摘みに』

梨木 香歩、2002、『春になったら苺を摘みに』、新潮社 (新潮文庫)著者が英国に留学していたときの下宿先の女主人ウェスト夫人にまつわるエッセー集。ウェスト夫人は、下宿人に様々な人々を受け入れる。異文化を背景にする人々(著者もそのひとりだ)、だけ…

『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』

カート・ヴォネガット、2007、『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』、早川書房 (ハヤカワ文庫SF)ヴォネガットの初期作品をアンソロジーとしてまとめた短編集。1950年代のスリック雑誌とよばれた雑誌(テレビの普及とともに廃れて廃刊になっていってしまった)に書き…

『村田エフェンディ滞土録』

梨木香歩、2007、『村田エフェンディ滞土録』、角川書店 (角川文庫)帝政トルコ時代のイスタンブールの博物館に留学中に村田エフェンディ(エフェンディとはトルコ語で篤学の士の名とやら)の物語。下宿屋のドイツ人、ギリシャ人の仲間、奴隷のトルコ人、イギ…

『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』

伊藤春香(はあちゅう)、2009、『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』、ポプラ社学生が企画書を作り、協賛会社からの支援を得て世界旅行するというのはまあ、これまでにも何人もあったことだろう。しかし、はあちゅうの企画が受けて本書の出版に…

『名もなき毒』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/9b0497341a2e2dd6d5dfab7bec25c1d5 宮部みゆき、2009、『名もなき毒』、光文社カッパノベルズ最近の無差別殺傷事件やイジメやクレーマーなどを題材にして、平凡な日常がちょっとしたことで破壊されていく様子を描く…

『十の罪業』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/29a19971d195b5b9d9de4842cedef931 エド・マクベイン編、2009、『十の罪業』、創元推理文庫86分署シリーズのエド・マクベインが編んだ中編ミステリー集。 本書の編集を終えて出版を待たずに亡くなったエド・マクベ…