『織田信長 最後の茶会』
小島 毅、2009、『織田信長 最後の茶会』、光文社(光文社新書)
織田信長が最期を遂げたいわゆる「本能寺の変」について、著者は、光秀の個人的な遺恨による動機やそのほかの暗殺黒幕説ではなく、東アジアにおける日本という視点で「本能寺の変」を見てはどうかと書いている。とはいえ、本書では誰が本命であるとは書いていないのだが、信長がどのように日本を変えようとしていたかを考えることによって、真犯人が浮かび出るのではないかと主張している。
前著の『足利義満 消された日本国王』(http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/362b359f378d1aceb4f2d94cb258581c)をふまえて、朱子学を利用した皇位簒奪計画の第二バージョンの提示である。二冊を併読するとよいだろう。
- 作者: 小島毅
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: 新書
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