Sig’s Book Diary

関心本の収集

『探偵ガリレオ』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/635a4dbf3b39607a03537314adb4da82

東野 圭吾、2002、『探偵ガリレオ』、文藝春秋 (文春文庫)

東野の直木賞受賞作『容疑者χの献身』にいたる連作「探偵ガリレオ」シリーズの第一作が本書である。警視庁捜査一課の草薙と友人の物理学者湯川のコンビが挑む。各章題の「燃える」「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」「爆ぜる(はぜる)」「離脱る(ぬける)」をキーワードにして、事件が展開し、解決される。犯人の視点から、また、犯行の客観的な叙述から、そして、主人公たちの視点から描かれる。
探偵コンビは、シャーロック・ホームズとワトソンのほかにも、多くの作品で登場するのだが、キャラクターとしての「ぼけと突っ込み」というステレオタイプとは違って、草薙と湯川は二人とも「ぼけと突っ込み」の要素をもっていて、楽しめる。
早く、直木賞受賞作が文庫化されないかなあ?!

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)