Sig’s Book Diary

関心本の収集

『心はプログラムできるか:人工生命で探る人類最後の謎』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/fcb499d0f516df849f99bfc813a8577e

有田隆也、2007、『心はプログラムできるか:人工生命で探る人類最後の謎』、ソフトバンククリエイティブ

本書は、コンピュータを使って生命現象を進化論に基づき理解しようという「人工生命研究」のあらましを紹介しようとしたのもである。
評者は、本書を選書するにあたってのキーワードは心、行動、遺伝で、著者のバックグラウンドについてはあまり考えず、副題についても考慮しなかった。一連の選書の中で本書を読み始めたのは、「心はプログラムできるか」というタイトルに引きずられたからだ。しかし、キーワードは本書に含まれていたのだが、内容は期待とは違っていた。むしろ、本書は、人工生命の研究のレビューと著者による研究動向の紹介であって、これはこれで楽しかった。
90年前後、パソコンがさわれる(といって、個人で所有したのではない)ようになったとき、本書でも紹介されるティアラなどのライフゲームに興味を持ち、まねごとで自分でもプログラムを作ってみたり、また、パソコン上の二次元空間をランダムウォークする「虫」を動かして楽しんでいたことがあったことを思い出したからだ。

また、かつて、関連した本を読んで評したことがある。