『YouTube革命:テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ』
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神田敏晶、2006、『YouTube革命:テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ』、ソフトバンク新書
グーグルができて間もない「YouYube」を2000億円で買収するというのは、とてもエポックな出来事であったようである。今まで、YouTubeを見たことがあったけれど、あまりYouTubeについて考えたことがなかったが、本書を読んでみて、大きな意味を持っていることがわかった。
YouYubeは単に映像オタクが趣味でとった画像を投稿しているだけではなく、それは、既存のテレビ番組や国境や著作権の壁をぶち破ってくれる。昨年7月の研究会で、「日本のアニメが放送されたら、24時間内に、ファンサブの誰かが英語の字幕をつけて、YouTubeに投稿してますよ」なんてはなしを聞いていたが、友人の作品も、同様なんだそうだ。こうした、ファンサブの動向が、新たなファン層を作り上げていく。
日本のテレビは局自身での再放送以外、なかなか見ることが難しいのだが、こうしたやり方が本道はいいのか悪いのか。むしろ、公開していく方がメリットのように思えるのだが、YouTubeのような「動画共有」のシステムがパワーを持つと、きっと、ブレークスルーが起こるだろう。
ビジネスチャンスというだけではなく、何かが変わる兆しとして、注目したいものだ。
YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ [ソフトバンク新書]
- 作者: 神田敏晶
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/12/16
- メディア: 新書
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