Sig’s Book Diary

関心本の収集

阿蘇の宿

阿蘇の宿に着いた。夕食の段になって、我々がくつろぎ、仲居さんが料理を出していたところ、我が師匠はトイレに立った。すると彼女は、ちょっと声を潜めて、「あの人は外国の方ですか」と聞いた。かれは、やや肌が白く、目の色が茶色ぽく、百歩譲ったらそう見えなくもない。それで、院生と口裏を合わせた。「そうなんですよ。アメリカから来たお客で、接待なんです。」
師匠が部屋に帰ってきた。それで、「Hi、George, what happen to you? Are you all right?」と言ったら。全く打ち合わせていなかったのに、「Hellow, everybody, are you ready?」ときた。あとは、はちゃめちゃ。仲居さんは、「やっぱり外人さんかね」といってその気になったし、我が師匠は、「わたし、桑港(そうこう)からきたね、キャリフォルニヤよ・・・」、と変な日本語を連発。あとは、とんでもない即興劇が繰り返された。