Sig’s Book Diary

関心本の収集

『エコ・テロリズム:過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/8cde3f9d79ecce1f5e6a5557115346d8
浜野 喬士、2009、『エコ・テロリズム:過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ』、洋泉社 (新書y)

昨年夏、シドニーにいくまえ、友人から町のレストランやバーでクジラの話題をだして、日本人とわかると袋だたきにされるかもしれないから、気をつけろと友人から注意された。シドニーを拠点とするグリーンピースのメンバーとであうかもしれないから、ということのつもりだったようだが、幸か不幸かクジラの話題を出すこともなく、何事も滞在期間を無事に終えることができた。
本書は、反捕鯨運動でもしられるグリーンピースシー・シェパードを始めとする、ラディカルな環境保護運動や動物解放運動の歴史と活動家たちの相関図をしめして、アメリカ国家の本質である自由主義や抵抗権について、明らかにしてくれる本書は、環境問題を考えるにあたって、必読書のひとつだろう。また、本書を足がかりにして、さらに問題意識を深めることができるのではないだろうか。

エコ・テロリズム―過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ (新書y)

エコ・テロリズム―過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ (新書y)