Sig’s Book Diary

関心本の収集

『ナイチンゲールの沈黙(上)(下)』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/afb72ab70222356828416180b579b796

海堂尊、2008、『ナイチンゲールの沈黙(上)(下)』、宝島社(宝島社文庫

チーム・バチスタの栄光』の不定愁訴外来のグッチーこと田口医師と厚労省技官の白鳥のコンビが解決するミステリー。医療を題材とし、軽快な会話が読者を一気に引きずり込むパターンは、前作と同様。今回の主要医療トピックは機能MRI(磁気共鳴断層撮影法)を用いた脳機能をリアルタイムで撮像するという最新技術を絡めたミステリーとなっている。また、網膜芽細胞腫(レティノプラストーマ)という5歳以下の小児に発症するがんが重要なキーワードである。
また、もちろん、Aiこと死亡時画像診断が重要なキーワードであることも当然である。
本書のタイトルの「ナイチンゲール」は、看護婦、看護教育の先駆者のそれではなく、「夜鳴き鳥」のほうのそれである。
連作が続くようで、続作の文庫化が待たれるところだ。

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)