Sig’s Book Diary

関心本の収集

『遺伝子・脳・言語:サイエンス・カフェの愉しみ』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/88e2ebb38cb313b18562c5f664e12d30

堀田凱樹・酒井邦嘉、2007、『遺伝子・脳・言語:サイエンス・カフェの愉しみ』、中公新書

武田先端知財団の「サイエンス・カフェ」の内容をまとめたもの。自然科学の面白さをつたえようという。
著者となっている二人以外の発言が興味深かった。あらかじめ、カフェには仕掛けがあって、隠れたゲストが存在したように見える。決してそのことが悪いということではなく、むしろ、Q&Aが大変面白い。質問者は、当然、タイトルに関わる直接的な専門家ではないにしても、素人ではない。かれらが、本書のトピックをまわしていく役割を果たす。

これからの出版で、この手の手法があるのではないかと思う。対談鼎談ではなく、Q&Aで十分面白い展開があるのではないか。単著での底浅い議論ではなく・・・。

遺伝子・脳・言語―サイエンス・カフェの愉しみ (中公新書)

遺伝子・脳・言語―サイエンス・カフェの愉しみ (中公新書)