Sig’s Book Diary

関心本の収集

『計算しない数学:見えない“答え”が見えてくる!』

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根上生也、2007、『計算しない数学:見えない“答え”が見えてくる!』、青春新書(青春出版社

離散数学や、計算機に親和性のある21世紀の数学を主張する著者が、「計算をしない数学」について、わかりやすく説く。
自慢できたものではないが、中学高校と学校数学が苦手で、その第一の理由が、計算間違いであったから、「計算しない数学」というタイトルに飛びついた。実のところ学校数学が苦手なだけで、自分勝手に二進数から六十進数までの十進数との対応表をつくって悦にいっていた高校時代。物理の弾性の単元で、積分をつかって解けることを考えついてみたり(それでいて、物理の授業は聴いていない)、その後も、BasicやFortranで、簡単な数値検定のためのプログラムをつくってみたり、その他、仕事でコンピュータを使うようになった。
学校数学が、著者のいう「計算をしない数学」を導入するのはいつになるのか知らないけれど、しかし、数学はたのしいことが本書を読むとわかるのではないか。学校でなくとも、楽しい数学を学ぶことができるとおもう。