Sig’s Book Diary

関心本の収集

パート技法からプログラミングへ

次にコンピュータにさわったのは、オーバードクターになった頃で、当時、海外調査のとりまとめのために、どういう訳か「パート技法」が使えないかと思って、その手の本を読んでいた。それらの本はだいたい、プログラミング技法とも関連づけていた。また、そのころ居候をしていた研究所のバイトで、データの数を数えるプログラムを作るというのがあった。
なにしろ、学部2年で放棄したレベルではあったが、それなりにプログラミングの基礎が理解できていたらしい。ちょっと不思議だったのだが・・・。しかし、最初にコンピュータをさわってから10年はたっていて、今度は、悩みの種のパンチカードはなくなっていた。CMSという名のIBMの端末システムが利用できる環境があった。これはよかった。なにしろ、性格的にも詰めが甘かったので、手軽に何度も修正が可能であるという条件が満たされていたのも功を奏したようであった。
おだてに乗って、どんどんプログラムを作った。「情報解析実験室」という名前の部屋に主のような顔をして、やってくる人のプログラム相談にも乗った。簡単なプログラムで、調査の集計や統計、検定も行った。語彙抽出のためのプログラムも作った。そして、たいていのトピックで、参考書に書いてあることをプログラムとして書くことができるようになっていた。