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『メイキング・オブ・ピクサー:創造力をつくった人々』

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『メイキング・オブ・ピクサー:創造力をつくった人々』
デイヴィッド A.プライス、2009、『メイキング・オブ・ピクサー:創造力をつくった人々』、早川書房

7月30日の日経朝刊「文化往来」にピクサー/ディズニーの総監督ジョン・ラセターのインタビューが出ていた(アニメニュース Japanimate.com:ジョン・ラセター監督ミニインタビュー:http://japanimate.com/Entry/1067/)が掲載されていた。ピクサーとディズニーの製作方針の違いは、最新アニメーション映画『ボルト』で解消されているのか興味のあるところである。
ピクサーエド・キャットムルとラセターがCGアニメーション映画を作るために持続する志を持って、様々な人と組織との出会いの中で作ってきた会社だ。かれらは、大学での研究生活とCGに特化したハードウェア製作を皮切りに、レンダリング・ソフトウェアを作った。まずは、ルーカス・フィルムにはいり、独立。やがては、アップル社を追放されてNeXT社を立ち上げていたスチーブ・ジョブスに買収される。そして、ディズニーのアニメ作品の制作会社として、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』などを制作し、アニメーション映画の中心としての地位を気づいた。そして、2006年には、ディズニーに買収され、そのアニメーション制作部門を一手に担うことになったのだ。
本書は、キラ星のごときアニメーションやコンピュータ、映画産業に関わる人びとを登場人物に、ピクサー社のはじめから現在までの顛末を描いている。ひたすら、アニメにこだわるかれらが、アニメの現在を作り出してきたことがわかる。

メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々

メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々