Sig’s Book Diary

関心本の収集

エリカ号長江さんの思い出

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/704637401b43d35833dfd3de8b6aa9ae
エリカ号の長江さんの逝去の記事が新聞に出ていた。

十数年前、覚王山の飲み屋で知り合い、エリカ号やその後始められた地球冒険塾のことなどのお話を聞かせていただいたことがある。当時、長江さんが経営していた伏見の堀川端のレストランバーになんどか足を運んだことがあり、その一角に展示コーナーがあって、ご自身に説明をしていただいたことがある。その後、閉店となり、連絡が途絶えた。
2004年頃だっただろうか、突然ご連絡をいただき、お会いしたことがある。その折、心臓手術で奇跡的によみがえり元気になったが、10年の余命であると告げられていると語られた。お元気そうで、病気のことなど、うかがわなければ全くそのようには見えない様子であった。
また、伏見のお店の閉店のいきさつについて、詐欺にあって手放すことになったとうかがった。ご来訪の趣旨は、愛知万博開催にあたって、地球冒険塾に参加する若者とともにエリカII号をつかって、ミクロネシアをまわりたいとのことであった。わたしは、30年も前にミクロネシアの小島で暮らしたことがあって、そのことを長江さんとお話ししたことがあったので、プロジェクトに参加しないかとのお誘いであった。
あいにく、当時は、業務が多忙で、お話を聞くだけに終わり、結局は、それっきりとなってしまった。今になって思えば、残念なことではあった。たしかに、そのころ、ミクロネシアへの里心が芽生えていたこともあった、帰りの航路だけでも、あるいは、一週間だけでも同行したいという長江さんのプロジェクトに首をつっこんでいる自分自身のイメージが浮かんでいたのだが。
ウェブをみると、「地球冒険塾」のサイトがある。しかし、最終更新が2006年のようだ。ミクロネシアを巡るプロジェクトが終わった後、そのままになっているようだ。どなたかが、長江さんの遺志を継ぎ、プロジェクトが続くことを祈る。

長江さんのご冥福を祈る。きっと、あの世でもヨットに乗っているだろうなあ。

中日新聞:長江裕明さん死去 「エリカ号」家族で世界一周:http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009021702000237.html

地球冒険塾:http://www.louest.co.jp/erika/index.html