『オバマ・ショック』
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越智 道雄,町山 智浩、2009、『オバマ・ショック』、集英社 (集英社新書 477A)
オバマ本のひとつ。ほかと違うとすれば、著者が、アメリカ多文化主義の研究者の越智と個人的な民族的アイデンティティ喪失をかかえ、十年来アメリカに居住する町山の二人が、それぞれのキャリアを生かしつつ、オバマを両者の視点で描いたということであろう。
オバマ本人も言うように、オバマはハイブリッドである。出自だけではなく、生活体験、キャリア形成、自己アイデンティティの創出、そうしたすべての点で、ある意味、非常にアメリカ的でありつつ、アメリカのエスタブリッシュにはなり得なかった存在。そうした、オバマおよびオバマを受容するアメリカ国民について語るにふさわしい著者二人ではあったと思う。
いずれにしても、就任して一週間のオバマの評価はまだまだ、これからというべきであって、本書で語られていることも含めて、これから明らかになってくるであろうが・・・。
- 作者: 越智道雄,町山智浩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/01/16
- メディア: 新書
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