Sig’s Book Diary

関心本の収集

戦争記念博物館

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/92773685539aebed24b40d894c4afb2b

キャンベラでの最後の訪問は、「戦争記念博物館」(http://www.awm.gov.au/)だった。
オーストラリアは、19世紀のイギリス植民地時代から、ナイル戦役などに兵力を送り、また、第一次大戦ではとくにガリポリでは大きな犠牲を出した。オーストラリアによる海外派兵の原則は宗主国のイギリスの意向(動向)に従うものではあるが、関連して、国連軍としての派遣実績もおおい。
また、太平洋戦争にあっては、連合軍として国土への直接攻撃を受けた(日本軍によるダーウィン空襲やシドニー湾における特殊潜航艇による攻撃)し、国土防衛の目的もあって、ニューギニアにおける日本軍との攻防は、国土防衛の死命を制する闘いであった(と考えられていた)。
戦争記念博物館は、非常に規模の大きい博物館で、その位置もグリフィン湖を挟んで、国会議事堂(Capitol Hill)と向かい合っていて、都市計画上も重要な位置づけであることがわかる。オーストラリア国家のアイデンティティに関連する重要なモニュメントとして戦争が位置づけられていることは、日本での関連する事項と比べてみることが重要だろう。

なお、この11月までの間、キャンベラでは、写真関係の展覧会が各所で開かれているようだ。残念ながら、今回、時間的な余裕がなく、戦争記念博物館以外、訪問できなかった。戦争記念博物館での特別展「Icon and archive: photography and the World Wars」は、関連事業であったようだ。
National Photography Festival:http://www.nla.gov.au/vivid/

また、国立美術館「National Gallery of Australia」でも、太平洋アジアの太平洋戦争以前の100年の写真展がひらかれていて、友人のすすめもあったのだが、行くことができなかったのは、残念だった。
Picture Paradise:Asia-Pacific photography 1840s -1940s:http://nga.gov.au/Home/08-WINTER/