Sig’s Book Diary

関心本の収集

「青少年インターネット規制法案」が成立すると、日本のネットは完全に死ぬ

original: http://sigs-view.blogspot.com/2008/04/blog-post_26.html

NHKBSの海外ドキュメンタリーの4月15日放映の<シリーズ 子どもの心>の「ネット時代の危うい10代」を見たのだが、英文タイトルは、「Growing up online」。内容についても、アメリカの中高生の間で起きたインターネットに関する諸問題を取り上げるのだが、結論は、むしろ肯定的だ。すなわち、インターネットを制限するというよりも、インターネットに関する倫理を親が子どもに教育して行く事が重要だという事を見いだしたという結論になっている。この辺りが、日本では、規制しようと言う事になるのだろうと思える。ドキュメンタリーの中で紹介される、チャタム高校の事例でも、親が相当介入する。日本だと、これもたたかれるだろう。どうかと思えるような介入なのだが、しかし、親たちは真剣に介入する。子どもたちも、抵抗するが、やがては、妥協点が生まれるようだ。かといって、子どもたちは完全承服しない。自立して行くし、違うステージでまた異なる経験をして行くだろう。親たちは、むしろ、それを成長と見ているようにも見える。
この辺り、日本では、おそらく規制して終わるのだろう。子どもたちも親たちも問題の当事者として直面する事もない。結果として、法的な規制が行われる。特に、法的な弱者に強制が働く事くのがありがちだ。こうして、日本は、イノベーションを逃し、トップランナーである事を回避する。これが、日本文化としてのカラーなのだろうが、しかし、それでいいのだろうか。

NHKBS海外ドキュメンタリー <シリーズ 子どもの心> 『ネット時代の危うい10代」:http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/080414.html

Gigazine:「青少年インターネット規制法案」が成立すると、日本のネッとは完全に死ぬ:http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080423_jp_internet_death/