Sig’s Book Diary

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『iPhone 衝撃のビジネスモデル』

original: http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/d6b65d596d322960390f28772aec23c1

岡嶋裕史、2007、『iPhone 衝撃のビジネスモデル』、光文社新書

帯の文句が刺激的である。いわく、「アマゾンがつき、グーグルがこねた天下餅、座して喰らうはアップルか」。
本書は、2007年1月のMacworld Conference & ExpoでアップルのCEO、スティーブ・ジョブズが発表したiPhoneについて、アップルの歴史やジョブズ自身の物語、インターネットビジネスの10年を回顧しながら、副題にあるように「衝撃のビジネスモデル」として総括している。本書は、新書のスタイルをとりながらも、インターネットにおけるビジネスモデルについて包括的にレビューしていて、そうした点でも、大変よくできている。さらに、入力デバイスの問題やネットワークの諸課題、いわゆるWeb2.0関連のビジネスモデルの提示など、昨今のICT(Internet, Communication, and Technology)に関わる盛りだくさんな情報をうまく整理して提示している。
iPhoneが成功裏にリリースされ、アメリカで爆発的に売れ、そして、日本にiPhoneがいつどのような形で登場するのか。あるいは、ひょっとして、アップルのこれまでの失敗に最大の一ページを記すのか。こうした点も、今後、注目しておきたいところではある。

これまでも、繰り返し触れているが、評者自身、1994年以来の長年のマックユーザであり、自身で所有した訳ではないが、1984年には、Macintosh 124KやLisaに触れている。自宅内LANを活用して、iTunesによる宅内配信をおこなっていて、アップルの技術をふんだんに享受している。可能であるなら、iPhoneもそうしたものの一つに加えたいものだ。

Sig's Diary:Macintosh歴:
http://d.hatena.ne.jp/maning/20050220

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書)

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書)