Sig’s Book Diary

関心本の収集

フォークタクソノミー

ところで「フォークソノミー」とは、似て非なるものである(かどうか)「フォークタクソノミー」(民俗分類「学」?)という言葉は、関連して重要であると思う。フォークタクソノミーは近代的な自然科学の分類学を待つまでもなく人類がそれぞれの地域文化ごとに独自の自然観に基づき自然を分類していたという発見をふまえ、「分類」という人類の認識作用そのものを見いだす手がかりとなった。その意味で自然科学自身も相対化されるわけである。
ネット世界の人間関係や様々な要素間の連鎖を各個人の「分類」を手がかりによって構築するという「フォークソノミー」がどのように展開するのか、関連づけのためのキーワードのシソーラスおよびタクソン(結び目)としての要素のディクショナリーができあがっていく事も、大変興味深い。