Sig’s Book Diary

関心本の収集

武豊線に初めて乗った

半田亀崎に行くのにJR武豊線に初めて乗った。土日祭日の日中でも一時間に二本、区間快速が出ていて、だいたい40分程度で亀崎に到着する。電化されている東海道線だが大府から分岐する武豊線は単線の非電化区間なのでディーゼルなのだ。それに、車掌も大府でおりてしまう。
名古屋は不思議な町だ。だいたい一時間も郊外に走ると、人口が閑散としてきて田園風景が広がり、例えば、知多半島の方だと海辺の風景が開ける。また、中央線に乗るとかすがいをすぎたあたりから渓谷に入る。道路でも鉄道でも条件は同じである。何となくのんびりとするのだ。
半田のあたりは山車を引き回す祭りで有名で、からくりが名物である。地元の人たちがなんとか支えている。半田辺りは江戸末期からさかえ、そのためにそうした祭りができたのだが、今でもなんとか維持されている。基盤としては豊かなところ、しかし、それほど都市化が進まない。私は大阪の生まれ育ちだが、大阪(河内)平野は子供の頃は田んぼや畑が広がり、集落が転々と見えた。生駒の山から眺めるとそれがよく見えた。しかし、高度成長で瞬く間に田んぼや畑が消え、一面家と工場になってしまった。
愛知県のよいところは、まだまだそうした流れにはなっていないということだろう。そうした地域づくりが今後も継続していくことが望ましい。