Sig’s Book Diary

関心本の収集

名古屋風の渋滞

名古屋に移り住んで18年。今朝中日新聞を読んでいて思い出した。それは、三面記事の「この国のみそ」というシリーズで、「第一部ナゴヤ熱の理由」、今日のタイトルは「競争嫌い」である。この記事は「横並びが好きで、競争を避けたがる。独創的な発想が生まれにくい「ぬるま湯」」と総括するのだが・・・。
関西から移り住んで不思議に思ったのは、複数車線の道路で(ナゴヤの中心部は片側3-4車線の道が多い)、不思議と真ん中の車線が渋滞するのだ。関西人の常としてすいているほうにすいているほうに車線を選択し、その先で詰まっていると、動き出した車線に車線変更する。すると、クラクションが鳴ったり、不満な顔がバックミラーに写ったり、意地を張るようにブロックする車が多いのだ。関西だと、さっと入りさえすれば、お互い様で、別にトラブルはない。
特定車線が混雑するのが不思議であったのである。名古屋のドライバーに聞くと、先がわからないのだから、並んでいる車の長いのは無難な道のはずで、そちらを選ぶのだという。それはそうだけれど、名古屋のラッシュは基本的にたいしたことがないし、車線が多いのだから万遍なく並んだほうが行列が短いはずで、車が停止する時間が短くなると思うのだが、そうはならないのだ。車列が長いところにわざわざ並ぼうとするのだ。これも、「競争嫌い」のひとつだろうか。